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(おっ……。今日は……ついているな)月曜の朝は慢性的に憂鬱だ。休みだった前日をまだ引きずっていて、仕事へのやる気が起きない。ぎゅうぎゅう詰めの電車内での唯一にしてささやかな楽しみは……密着してきた女性の身体を感じることだ。乗車する客の流れに身をまかせて偶然にたどり着いたのは、女子学生の真後ろ。黒髪から立ち上るほのかな香気を吸い込みながら、女子学生の肉体を堪能していた。(やわらかい……それに……この体勢は……)俺の胸は激しく高鳴っている。彼女の尻へ俺の股間が押し当てられているのだ。心の高ぶりに合わせて肉体も熱くなってくる。たぎった血潮は全身を駆けめぐって、身体の一部分に集中した。その一部分──つまり男性器は、スラックスの内部で脈打ちながら急速に膨脹する。強ばったそれがむくりと反り上がり、彼女のスカートの上からお尻をえぐりこすった。「んっ……うぅ……」お嬢さま学校に通っているその少女は、自分のお尻を何がこすり上げたのか薄々気づいたのだろう。腰を引くこともできたが……俺は自らの股間を少女のお尻へ密着させたままにしておいた。清楚可憐な見た目通り、恥ずかしくて声が出せないタイプなのか?これは……いけるかもしれない。俺の心の奥底で淫獣が目を覚ます。理性や道徳とは別の理論で行動するそれは、人間であるのなら誰しも心の奥に秘めているもの……だと思う。(少しくらい動いても、電車の揺れのせいだって言い張れば……)俺は、周囲の乗客に気づかれないよう細心の注意を払いながら、ゆっくりと腰をつかい始めた。
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