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FESTIVAL〜つるみくウォーズ〜:20XX年───。外宇宙より飛来した謎の隕石【神の鉄槌】は、日本の第二首都【ネオ・オオサカシティ】へと直撃。以来、【ネオ・オオサカシティ】周辺には特殊な電磁場が形成され、かつて西日本を代表する大都市であったこの街はゴーストタウンと化し、一部の人間以外立ち入る事の出来ない【捨てられた都市】へと変貌した。オオサカに住む人々の多くは隕石の落下によって命を失ったと報じられ、日本国民───いや、世界中の多くの人々がその不幸を嘆き悲しみ、冥福を祈った。だが───。───彼らは、まだすべて滅びたわけではなかった。飛来した隕石は爆発の規模に比べてその威力はなぜか低く、【捨てられた都市】の中には生き残った人々が取り残され、荒廃した街の中でそれぞれ集落を結成して生き延びていたのだ。集落のリーダーは、謎の隕石の影響によって力を得た女達。本来協力し合ってこの苦難を乗り越えるべき彼女らは、しかし争いを始めた。隕石落下地点に残された、『ある物』を手に入れるために。力を得た女達は、同時にメッセージを受け取っていたのだ。力を得た者は、神に選ばれた者であり───『ある物』を手に入れる事で、自身とその周囲の者達を救うであろう───と。戦いは、すでに始まっている。最後に残るのは、いったい誰なのか───?いったいどのような結末を迎えるのか───?それを決めるのは、あなた次第───。HOUND-Targeting Hunting−:『お前なら城島と渡り合えるだろう───。』俺を呼び出した上司は、開口一番そう言った。俺の名は【篠岡 幸人(しのおか ゆきと)】。【巳浦(みうら)銀行】の金融事業部部長を務めるエリート社員であり、これでも金融業会ではそこそこ名の知れた男のつもりだ。城島というのは、投資系ファンド【ワールド・クリエイティブ・パートナーズ】代表、【城島 博(じょうじま ひろし)】のことである。いわゆるバイアウトファンドと呼ばれる類の会社だ。城島は以前この【巳浦銀行】で共に仕事したこともある、因縁浅からぬ男だった。ヤツはその後ちょっとしたトラブルから会社を退職し、しばし職を転々とした後姿をくらましていたが、突如金融業会へと舞い戻り、この【巳浦銀行】の抱える不良債権を初めとして、様々な企業を買い叩いては売り捌いていた。そんな中、ある大手老舗料亭を経営している会社の株を城島が買い漁っているという情報が入った。この料亭は長年『一見さんお断り』のスタイルを貫いてきたが不況の煽りを食らって経営が傾いており、城島はそれを立て直した後に株を売り払えば莫大な儲けが出ると考えているようだった。一方、この料亭の経営会社のメインバンクである我が【巳浦銀行】もある事情により建て直しを自ら行おうと躍起になっていた。───そこで呼び出されたのが俺である。『なんとしても城島を出し抜け』との命を受けた俺は、ヤツと対峙することになった。かつて肩を並べた男が、俺の出世の障害として立ち塞がろうとしている───。───面白い。受けて立とうじゃないか。俺も出世の機会を伺って少々手をこまねいていたところだ。さっさと上層部の老人共にはご退場願って、頭取の椅子を空けてもらわねばならない。これはいいチャンスと見るべきだろう。俺の得意な方法で、お前を出し抜いてやろうじゃないか。『女』という武器を使ってな───。俺は不敵な笑みを浮かべ、さっそく資料を手に取った───。
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