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【兄貴のお嫁さんとちゅっちゅしたんだけど何か質問ある?】僕の大好きな人……出会った瞬間一目惚れした憧れの人……最高に綺麗で可愛くてスタイルも抜群の彼女。名前は“はるかさん”僕の頭の中は彼女のことでいっぱい。でも……僕には手が届かない。手を出しちゃいけない……だって、はるかさんは兄貴の奥さんだから。とある小春日和のうららかな日。僕は新婚ボケの兄貴に頼まれて、兄貴夫婦の引越しの手伝いに駆り出された。普通ならめんどくさい肉体労働なんか苦痛なだけで、ばっくれ当然。でも、僕は嬉しかった。憧れのはるかさんと一緒に居られるだけで。本当にそう思っていた、はるかさんが僕に○○するまでは……【禁断の秘穴】周囲を山に囲まれた、とある神学校。この学校では、閉鎖環境によるストレスで生徒や教員が精神を病まないための救済と称して、他校にはない独自のシステムを運用していた。それは日々行われる、シスターの肉体を用いた性奉仕。新しくその候補として選ばれたのが、清楚な見習いシスターの玲亜だった。信仰に疑念を持ち、真実の救済を求める玲亜。狂信者達は玲亜のその迷いにつけ込み、性奉仕こそが救済であると彼女を肛虐地獄へ誘う。恥辱と苦痛……そして悦楽にまみれた日々の中で、玲亜が見つけ出す真の救済とは?【みとどけびと】第壱話「真夏に咲いた秋桜」・第弐話「盛夏に違う二重想」『この世ならざるモノ』の存在を眼にすることができる、特別な力を有した少年・東雲幸多(しののめこうた)。人の世にあって人と異なる存在と交わることの出来る力。人に気味悪がれ人外に目を付けられる不毛な力。それゆえ幸多は、いつからか人・人外、共にどちらにも属することのない、ただ《見届ける》だけの存在として自己を確立していった。幸多は見届ける。生きている者の姿とその喜怒哀楽を。逝き残ってしまった者の存在とその未練妄執を。幸多は見届け、そして刻んでいく。彼女たちが生きて逝った証を。───自分が、生きて居る証を。◎第壱話目のあらすじ「……ウルサイぞ、人の子が!朕を誰だと心得る!」蝉時雨が耳に張り付くような猛暑。今日も今日とてブラブラと暇を持てあましていた東雲幸多は、一人の少女に出会う。場違いなほど雅やかな立ち居姿に、反して幼く攻撃的なその少女は、自らを『秋桜』───桜の精霊だと幸多に名乗る。ゆえあってある老人に、恩返しがしたい、自分の存在に気が付いてもらいたい……。そう言って人外の少女は、今日も老人に逢いにいく。決して人の目に映らぬ、人ならざる姿のままで。そのあまりに無謀な試みに興味を惹かれた幸多は、暇つぶし半分、少女の逝く末を見届けることを始めるのだった。◎第弐話のあらすじ「ねえ、訊いていい?わたしって……誰?」東雲幸多の前に、純白の羽と共に『舞い墜ちてきた』少女───“花生美羽”。彼女は名前以外の記憶を喪失したまま、延々と学校の屋上から身を投げ続ける自縛霊だった。自分が何者なのか。そもそも死んだことすら気がつかず、死のループを繰り返しているのはなぜなのか。そして、“美佳代”のチカラを持ってしても、天に還すことができない、その理由とは。抜け出すことのできない投身の連鎖。美羽を縛る重い想い。その正体を見届けるため、幸多は少女の想い探しに付き合うのだった。
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