グリザイアの楽園
ずっと変わらないと思っていた学園生活。皆と同じ方角を向き、同じ足並みで歩んでいると、いつしか感じ始める錯覚。このまま皆と同じ道を行けば、同じ場所にたどり着けると信じてしまう。そしてふと気付いてしまう。人の数だけ歩んできた道があるように、人生に同じ道などないのだということに。麻子、俺、もう5人救ったぜ?だから、もういいよな…? 俺、もう死んでも…いいんだよな…?わかってる、たとえ誰かを救っても、俺の過去はなかったことにはならない。それでも、笑って死ぬって、こういうことなんだろう?もう会えないかも知れない。それでもずっと、思い出は胸にある。だがこの世の中、そんな言葉だけで満足するほど可愛らしい女ばかりではない。それは、一人の少年が実感した、たった一つの真実。 |
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