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ある日、志貴晴彦が目を覚ますと、そこは深夜の学園だった。その場にいた少女たちに『星影学園』であることを聞いた晴彦は、そこが外に出られない上に夜しか存在しない不思議な学園である、ということを知らされる。ここには色々な世界から来た四人の少女がいて。晴彦は彼女たちの教師となり。そんな彼女たちの願いを叶えて、卒業させる。そうしなければ、晴彦も元の世界に戻ることは出来ない。突然現れた『魔女』を名乗る少女は、晴彦にそう告げた。戦争で人が戦い続ける世界から来た少女、水際フユ。機械が人間社会を全て支配する世界から来た少女、皇夏乃。魔物と人が戦う、剣と魔法の世界から来た少女、アブリル・ポワッソン。そして記憶を失っている少女――アキ。晴彦の教え子たちは、一癖も二癖もある少女たちで、その考え方も、価値観も、意識も、全てがバラバラだった。教師としての勉強はしていたものの、実際になるつもりのなかった晴彦は、そんな彼女たちの教育に四苦八苦することとなる。そこで、自分を追い立てる為にも晴彦は宣言した。「俺がお前たちの願いを叶える、オズの魔法使いだ!」こうして、晴彦と少女たち、そして魔女たちの紡ぐ、夜のフェアリーテイルが幕を開いた。
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