いけない子作り
8月……夏休みの終わりまで、残り1週間ほどに迫ったある日。親友の家に泊まりに来ていた主人公・高階律≪たかしなりつ≫は、ぷにぷにとした太股の感触に目を覚ます。「ふふ、ごめんなさい、起こしちゃった?」膝枕をしたまま、柔らかく、無防備な笑顔を見せる女性の名前は、鷺宮由良≪さぎみやゆら≫。律にとっては幼い頃からの想い人であり、親友、昌樹≪まさき≫の母親でもある女性だった。由良への想いを胸の内に秘めたまま、これまで悶々とした日々を過ごしてきた律。しかしこの日、彼は偶然にも、寝室でオナニーをしている由良の姿を目撃してしまう。「ごめんね、りっくん……はぁぁ、おばさんを、許して……」夫との性生活がうまくいっていなかった由良は、下着に染み付いた律の精液の匂いを嗅ぎ、絶頂する。興奮した律は寝室に駆け込み、そのまま彼女に想いを告白。由良は突然のことに驚きつつも、その真剣さにうたれ、一度だけなら、と彼を受け入れてくれるのだった。好きな人との、初めてのセックスに夢中になる律。行為が終わった後も、由良への想いをあきらめきれない律は、彼女にひとつの提案をする。「旦那さんが出張から帰ってくるまでの間、1週間以内に、由良さんを妊娠させてみせる!」もし、それが叶わなかったら、この日のことはすべて忘れる――この無茶な提案を、由良は悩んだ末に受け入れる。こうして、2人の“いけない”子作り生活が幕を開けるのだった。 |
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