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【あねよめカルテット】花菱家と日高家はお隣同士。しかも父親同志が無二の親友ということもあってまるでひとつの家族のように仲睦まじく暮らしておりました。特に日高家のひとり息子、光輝(こうき)は花菱家の美人四姉妹に本当の弟のようにかわいがられ育ちました。ある時、新規事業立ち上げのため花菱夫妻と日高夫妻が揃って長期海外出張することになります。花菱家当主・幹太郎の唯一の心残りは、問題ばかりの娘たちを日本に残してゆくこと。「まかせてください。お姉ちゃんたちのことは、この俺がしっかり見守ります!」両親たちを快く送り出すため、光輝は軽い気持ちで宣言してしまいます。「おお、何と頼もしい!そのひと言を待っていたんだよ!」なんと、光輝と四姉妹の中のひとりを許嫁するという約束が彼らの知らない間にそれぞれの両親の間で勝手に決められていたのです。光輝が卒業してから本格的に話を進めるつもりが、せっかくの機会だからと前倒しして決めてしまおうという話になってしまいました。かくして夏休みの間、光輝は花菱家の四姉妹とひとつ屋根の下で暮らすことになります。仕事は出来るのに、家ではグータラで光輝をこき使う長女、由梨奈(ゆりな)。光輝のことが大好きで、ひたすらに甘やかせちゃう次女、桃音(ももね)。家事万能でご奉仕してくれるメイドだけど引きこもりの三女、桜織(さおり)。光輝を自分専用のオモチャと公言してはばからない四女、杏(あんず)。彼女たちにもそれぞれ思惑があり、大好きな光輝を自分のお婿さんにするべくあの手この手で迫り、時には身体を張ったエッチな誘惑を仕掛けてきます。果たして光輝が最後に花嫁に選ぶのは、誰なのか──。にぎやかなお姉ちゃんたちの四重奏(カルテット)が、始まります。【あねよめコンチェルト】花菱家の四人のお姉ちゃんから誰かひとりを許婚として選ぶことができず、もう少し考える時間がほしいと申し出た光輝。両家の親たちも彼の決断を尊重し、以前の姉と弟のような関係に戻ることを許された。しばしの猶予を得た光輝は、予定よりも早くリフォームが完了した日高家に戻ってひとり暮らしを始める……はずだった。「ハァーイ、コーキィ♪」そんな彼の元に突然現れた異国情緒漂う美人姉妹、マリアとシルヴィ。なんとふたりは故あって日高家の養子──お義姉(ねえ)ちゃんになったと告げ、光輝とともに日高家に住み着いてしまう。いきなり始まる同棲生活に驚く光輝、そして花菱家のお姉ちゃんたち。マリア「ヤー!コーキィといっしょに暮らせるのですね!シルヴィ、夢が叶ったわ!」シルヴィ「……ちょっと、うれしい」果たして、今度こそ光輝は花嫁を選ぶことができるのか――今、新たな“お義姉(ねえ)ちゃん”たちを加えた協奏曲(コンチェルト)が始まります。
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