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このマンションに引っ越してきた当日のこと。玄関先で一息ついていると、ふいに誰かに話しかけられたんだ。振り返ってみればそこには、すごく美人な女性が立っていた。顔を見たその瞬間に、僕は気づいてしまったんだ。……この隣に住む“春海”さんという人は、間違いなく、僕の大好きだった元AV女優の“ハルミ”だと。「絶対に本人だよな……うん……」1人呟きながら、ハルミが出演しているAVのパッケージを手に取ってみた。そこにはやっぱり、どう見ても春海さんとしか思えない人が写っている。変なことを考えたせいか、なんだか久しぶりに鑑賞したくなり、映像をボンヤリと見つめていると、どこからともなく物音が……。「あっ、ご、ごめんなさいっ……!」振り返った先には、ここにいるはずのない春海さんがいた。突然の出来事だったので、頭が真っ白になったまま何も喋れなくなってしまう。「お夕飯のおすそ分けをしようと思って、インターホンを鳴らしたんだけどっ……カギが開いていたから、そのっ……」逃げるような足取りで、春海さんは部屋を出て行こうとする。咄嗟に腕をつかむと僕は、前から気になっていたことを、ついポロっと聞いてしまった。「あ、あのっ……このAV女優って、春海さんですよねっ……」掴んでいた春海さんの腕を、グッと引き寄せる。……僕はずっと春海さんとヤれるのを夢見ていたんだ。あともう少しで手が届きそうなのに、ここで諦めることなんて出来ない。……なにがなんでも僕は、春海さんとセックスしてやる。「近所中にバラされたくないなら、言うこと聞いてくださいっ……!」
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