この世界の向こうで
KAKERU 遙音駆
多額の借金、両親の逃亡……いつかは良いコトがあると信じて生きてきた、主人公“一ヶ月遊(いちがづき・あそぶ)”の人生も、終わろうとしていた。世の中の理不尽さを改めて実感し、世界に別れを告げようとする。そんな彼の前に現れたのは、あの世とこの世の狭間にあるお店『後悔堂』だった。店主“スズ”の導き(脅迫?)により、とある対価のため、依頼を引き受けることになる。余命三ヶ月の少女“飾璃”を“救う”という、依頼を……。薄命の少女“飾璃”、天真爛漫な死神“トーコ”、後悔堂の店主“スズ”、そして運命に抗う者“遊”。四人の出会いにより、物語は廻り始める……。それは、飾璃の病室へと通う日々の始まり。二人きりの七夕、夏祭りの雑踏……飾璃にとっての『最後の夏』を共に過ごしていく。そんな遊を(家に転がりコミつつも)やさしく支える、スズとトーコ。その命尽きるまでに……遊は飾璃を“救う”事が出来るのだろうか? |
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