淫烙の巫女 〜淫蕩絵巻〜
かつて大妖怪として我が世の春を謳歌していた妖・白鬼丸。日がな一日、浚った女と淫蕩に耽り、快楽に溺れる日々を過ごしていた。だが、そんな享楽の日々もついに終焉を迎える。その身を賭してでも妖を封印せんと決意をした一人の巫女により、白鬼丸は封ぜられてしまったのである。時は流れて現代。妖の伝承はその地に続く神社に伝えられてきたが、最早それは一般人にとって御伽噺に過ぎなかった。白鬼丸を封じたと伝えられる大きな岩は、公共工事の名の元に砕かれてしまう。そこへ時ならぬ突風が吹きすさび、幾つもの落雷が大地を撃った。「ふはははははははは!礼を言うぞ、人間共!」数百年の時を超え、ついに復活を果たした白鬼丸。だが、彼には一つ、大きな難題があった。その身を封じられた際に、己の妖力の核を引き剥がされていたのである。その核は、彼を封じた巫女の血を引く者の魂に、今も封ぜられているという。しかも、清浄なる霊力を誇る巫女から、己の妖力を取り戻すのは至難の業。「面白い。ならば当代の巫女よ、貴様の肉体を快楽に溺れさせ、魂を汚し尽くしてやろう。さすればその霊力も、消えうせるだろうよ、ははははははははは!」 |
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