ひなたのつき
みよし
森に一人移り住み隠遁生活を始めようとしたとある『人間』。森に入ってすぐにたまたまエルフの窮地を救ったことからそのエルフに懐かれる。たまになら遊びに来てもいいと約束して別れたその夜、山小屋に来訪者が。昼間のエルフかと思い、懲らしめようとしたところ来訪者はまた別のエルフ“コノミ”だった。気持ちのいいお仕置きを気に入ったコノミもまた『ニンゲン』になついてしまう。救われたエルフも翌朝やってきて“ヒナタ”と名乗る。コノミ、ヒナタと共に食料を探しに出かけると、人間を目の敵にするエルフ・“イバラ”がヒナタとコノミを連れ戻しにやって来る。イバラによれば月食の影響でエルフの世界と人間の世界の境界が弱くなったという。そしてもうひとりダークエルフの“ツキヨ”を助けたニンゲンは、エルフたちと交流を楽しみながら山小屋に残されていた本を読みあさっているうちに、満月の夜には境界が修復され、エルフたちが元いたところに戻らねばならないことを知る。山小屋の先住者もまたエルフについて研究していたことを知ったニンゲンは、その研究をなぞりながらエルフたちと共に暮らすことになる。 |
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