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古き伝承が残る大陸セプテントリオ。かつて大陸を邪悪な力により支配しようとした魔王、そして彼を討った勇者。全ては古き伝説、今は語り継がれるだけの御伽噺。だが――運命の悪戯か、再び物語が繰り返される。かつて魔王が住んだ大地を治めるグリューンガルド王国。豊かな大地に恵まれた国であり、王族は魔術を得意とし、人よりも長寿である。それ故に、いつしか周辺国から『魔王の再来』と忌み嫌われる存在とされ、外敵との小競り合いが絶える事はなかった。現在この国を治める王、デューン・アングロジア・グリューンガルド。若いながらも常に前線で戦い、民からの信頼も厚い。そんな彼もまた、魔王と呼ばれるに相応しい力を行使した――それは『触手のついた魔物』を操り敵を打ち倒す、特異なる力。だが、そんな彼が不意の事故により数年の休眠を強いられた時、大陸を震撼させる出来事が起こる。かつて勇者を生み出した国であり、勇者信仰を掲げるリンドベルド王国が突如としてグリューンガルド王国に宣戦を布告する。『魔王を討つべく、勇者が再び立った!』人々が口を揃え、そう謳うリンドベルド軍の先陣には、かつての勇者の血を引く少女アリア・アーシュタインの姿があった。デューンが目覚めたのは、首都周辺にまでリンドベルド軍が迫っていた時だった。蹂躙された領土を取り戻すべく、彼は触手を操り、リンドベルド王国に対して反攻作戦を決意する。そして――再び歴史は伝承の戦いを迎えるのであった。
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